Fintech.co.jp 目次へ 第4章へ 第6章へ 第5章.ブラックホールの内部世界
|
|||
---|---|---|---|
** |
@ A B C D E F G H |
本論は下記原理に基づき展開した。これらの原理が正しければ、本論の結論は多少奇異に感じたとしても、正しいだろう。 重力場により光の進路は曲げられる。 光はあくまで真空中を直進している。それが曲がって見えるのは、3次元空間が曲がっているためである。 空間が曲がる事により2点間に複数の光路が描けた場合、それらの光路長は全て等しい。 ブラックホールに近づくと、その大きな重力により光路が曲げられ、中心に向かう光路が多くなる。 シュバルツシルト半径の所まで行くと、観測者からのすべての光路はブラックホール中心に向かう事になる。 遠方観測者にとってはシュバルツシルト半径の所に事象の地平が存在する。 事象の地平とは相対的な存在であり、観測者から見た空間の後退速度が光速度に達する地点である。 そのため自由落下観測者にとっての事象の地平は、例えシュバルツシルト半径内でも常に中心方向の離れた位置に存在する。決してそれに追いつくことはない。 自由落下観測者にとってはシュバルツシルト半径内であっても事象の地平の外側なので、彼の属する空間は通常の空間であり、通常の物理法則が働く。巨大なブラックホールの場合、自由落下観測者がシュバルツシルト半径を超えて落下しても、そのことに気づかない場合が多いだろう。
|
---|---|
Fintech.co.jp | |
備考
|