第4章で解説した通り、ブラックホール内部は事象の地平に包まれた裏返しの閉鎖空間である。そしてこの宇宙もその様に観測されている、とも言える。(観測事実)
この宇宙は巨大なブラックホールの内部世界で自由落下過程であると仮定すれば、かなり都合よく現実宇宙の生誕,現状,将来を説明できる宇宙論が作れる。
外部世界から、外部世界に存在する何か(質量,エネルギー)がこの宇宙が所属するブラックホールに落ち込んでいく。その時、その落下物は超高温だった。それがシュバルツシルト半径を超えて落下ることにより事象の地平で包み込まれた裏返しの閉鎖空間になり、落下物は放射冷却されてこの宇宙が出来上がった、と展開する。(事象の地平は絶対0度)
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