重力による結合エネルギーはブラックホールを利用すればどんな物質でも数十%以上(理論限度は100%)の効率でエネルギーに変換できる可能性をもつ。ブラックホール同士の結合によっても巨大な重力エネルギーが取り出せる。
ブラックホールに閉じ込められた真の質量は決して外部に取り出せない。しかしエネルギーは取り出せる。本論によるブラックホール利用発電によりブラックホールの慣性質量が減少して、その分の巨大なエネルギーが取り出せる。このエネルギーを利用すれば将来の人類がエネルギーに不足することはないであろう。
この宇宙空間の真の質量のブラックホールへの集積、という方向は一方的に進むだろう。エネルギーはブラックホールから取り出せるが、取り出す事によりブラックホールの慣性質量は減少していき、最終的にはゼロになることもあり得る。
ここで排エネルギーをブラックホールに落とし込み、それの慣性質量を増大させ、それを2個使って本論の発電方法によりエネルギーを取り出せるが、その結果としてブラックホールが大きくなっていくという一方通行の過程が進む。つまり全体としては熱力学第二法則(エントロピー増大則)は健在であり、この宇宙がエネルギー的にも週末に向かう方向には変わりが無い。しかしブラックホール発電により、その時期を大幅に延長できる。
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