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    大容量コンパクトタイプ熱風ヒータ (6セグメントタイプ)


                1kw〜30kw以上      
         
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6セグメント型は大容量のエアーヒータで、しかも寸法の短い事が要求される場合に適した機種です。


基本構造は6本のエアーヒータを金属ケース内部で並列配置した構造です。この構造だと例えば10kwのエアーヒータが全長300oという寸法に納まります。しかも外径はφ60mmです。

コストは若干高くなりますが、ヒータがコンパクトだと、それを組み込む機械設備なども小さくて済み、トータルコストを大幅に小さくできる場合が多々あります。そのため、3kw以上ではこのタイプが主流になっています。

大容量のものも容易に製作でき50kwを超える容量のエアーヒータも製作可能です。軽量なのも特徴で、30kwタイプでも片手で持てます。下図の10kwタイプは約1.3kg,6kwタイプは約0.8kg,3kwタイプが約0.55kgです(1mの電線重量含む)。

また6本のヒータの並列接続という構成上、各種の電源仕様に対応可能です。(外部結線の変更のみで各種電圧の三相電源,単相電源に対応可)。

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左写真は大出力シリーズの標準品です。


構造はシンプルで金属ケースはステンレスパイプの両端にネジを切っただけのものです。


用途によりその都度、配管とこのヒータのネジとを接続する部品を作ることになります。


熱風出口側の接続ネジとはTIG溶接してもかまいません。


SAH200v-1.2kw/10×6PH サイズはφ38×75mm(ネジ除く)

左写真はさほど大出力でもないのですが、コンパクトなものがほしいとのご要望により作っています。後に図面と特性図がありますが、エアーの供給圧力が比較的低くて済むのも特徴です。













































代表的な品種としてSAH200v-6kw/15PH型を例にとれば、内部に200v-1kwヒータが6本独立して存在しており、それを内部で2本づつに結線して、6本のリード線で引き出しています。つまり内部に3つの独立したヒータが存在するのと等価であり、これの接続方法(並列接続又はデルタ接続)により単相又は三相の200vに対応し、スター接続すれば三相の346vにも対応します。

さらに大型の機種(12kw以上)では、6本のセグメント全てを独立して引き出しています(リード線は12本)。そのため更に多彩な電源仕様に対応できます。(後記する接続図参照)

必要な供給空気圧が比較的低くて済むというのも大きなメリットの一つです。エアー源にコンプレッサーやロータリーブロアを使わなくても、低コストの電磁ブロアが使える場合が多くなります。




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  大容量コンパクト(6セグメント)タイプの分類と図面およびデータ 一覧表   

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   分類
     代表的な型名等
       備考  
   1kw程度のヒータ   SAH□v-□w/10*6PH/+S  6セグメントタイプでは最小 
   3〜6kwのヒータ  SAH□v-□w/15*6PH/+S      φ50
   9〜18kwのヒータ  SAH□v-□w/18*6PH/+S  φ60.5       
   15〜30kwのヒータ  SAH□v-□w/29*6PH/+S  φ101.6
   接続図 6本リード   参考図      独立した3組のヒータ 
    接続図 12本リード  参考図  独立した6本のヒータ 
   特性データ   実測データ      電圧-流量-熱風温度-圧力損失     

    This is a composition by which six heaters are bundled.

        関連情報   右上段メニュ,左メニュもご参照ください。
*      項 目  Go          備 考
*熱風ヒータの概要,取扱説明 *熱風ヒータの使い方の詳細があります
*熱風加熱のビデオ *ハンダを溶かす実験や木材を焼切る実験ビデオ
*熱風ヒータの特性 *熱風ヒータの電圧-流量-熱風温度-エア圧力特性など
*熱風ヒータ専用コントローラ *熱風ヒータを制御して目的の温度,流量の熱風を得る装置
*エアー源について *各種エアー源の紹介。コンプレッサ,電磁ポンプ,ロータリブロア等
*製品の価格 *ほとんど全ての製品の価格指数一覧。価格そのものではありません
 熱電対による温度測定  測定方法の詳細と、代表的な熱電対であるK熱電対とR熱電対のデータ 
 熱風ヒータの計算方法  計算によりヒータの必要電力や予想される熱風温度,必要流量等を算出




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  6セグメントタイプだが、容量が1kw程度のヒータ



このクラス(1kw前後)のヒータは内部に6本のヒータエレメントを持っていても、内部で結線して外部に引き出すのは2本の線(単相)又は3本の線(三相)となる。 

φ38×75mm 本体質量 約350g










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  6セグメントタイプで、容量が3〜6kw程度のヒータ


このヒータは内部に6本のヒータエレメントを持っているが、内部で2本づつにまとめて結線して外部に引き出すので、リード線は6本となる。 

外部から見ると完全に独立した3本のヒータエレメントがあるのと同じであり、後記する結線方法により、各種の電源に対応できる。


φ50×165mmタイプの本体質量 約550g, φ50×215mmタイプの本体質量 約800g

 


    



外部とのエアー配管接続は接続用金具をその都度製作する。パイプ内径にM48-P1.0がきってあるので、これにねじ込む。エアー入り口側は低温なので、シリコン系の接着剤をネジに塗布しておけば良い。


熱風出口側は無機接着剤(アロンセラミックDなど)を塗布してねじ込めば、ほぼ漏れは止まるが完全ではない。完全が求められる場合にはねじ込んだ上で溶接する。熱風出口側なら完成品ヒータにTIG溶接しても問題はない。


◎特性測定データ → SAH200v-6kw/15*6PHの特性データ
製造マニュアル

 

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  6セグメントタイプで、容量が9〜18kw程度のヒータ


このヒータは内部に6本のヒータエレメントを持っているが、内部で2本づつにまとめて結線して外部に引き出しているのでリード線は6本となる。 

外部から見ると完全に独立した3本のヒータエレメントがあるのと同じであり、後記する結線方法により、各種の電源に対応できる。

φ60.5×300mmタイプ  本体質量 約1.6kg






外部とのエアー配管接続は接続用金具をその都度製作する。パイプ内径にM58-P1.0がきってあるので、これにねじ込む。エアー入り口側は低温なので、シリコン系の接着剤などをネジに塗布しておけば良い。

熱風出口側は無機接着剤(アロンセラミックなど)を塗布してねじ込めば、ほぼ漏れは止まるが、完全ではない。完全が求められる場合にはねじ込んだ上で溶接する。熱風出口側なら完成品ヒータにTIG溶接しても問題はない。


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  6セグメントタイプで、容量が15kw〜30kw程度のヒータ

このヒータは内部に6本のヒータエレメントを持っているが、内部で2本づつにまとめて結線して外部に引き出しているのでリード線は6本となる。 

外部から見ると完全に独立した3本のヒータエレメントがあるのと同じであり、後記する結線方法により、各種の電源に対応できる。






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