エアヒータのガラス管内温度分布について
エアヒータのガラス管内の温度分布は一定ではありません。下図は内径φ12.5
の石英ガラス管を使ったエアヒータ(15AHタイプ)のガラス管内温度分布を
測定したものです。内蔵温度センサーの設定温度550℃に対し、実際に測定す
ると、このようにかなり変化があります。したがって内蔵温度センサーの位置の
少しの違いでも±10%程度はすぐに誤差として表れます。
従ってエアヒータに関してはあまり設定温度に神経質になっても意味が無いこと
です。温度センサーによって温調をかけるメリットは、それなりに温度が安定す
ることですが、温度の絶対的な値にあまりこだわらないでください。
多数のエアヒータを使った場合、設定温度を同じにしていても、実際の温度はか
なりバラバラになります。
この温度分布ができる原因としては、ガラス管壁近くはガラス管壁で冷却される
ため熱風温度は低下します。そして発熱体から離れるほど(下端にいくほど)温
度は急激に低下していきます。またエアヒータの発熱体もガラス管内で多少は動
けますし、発熱体自体の製造上のバラツキもあります。これらはある程度やむお
えないものと考えています。
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